リップクリームが空回りするのはなぜ?中身が出ない原因と対処法
リップクリームを使おうとしたとき、「回しても出てこない」「空回りしてしまう」といったトラブルに戸惑った経験はありませんか?
見た目に異常がないのに中身が出てこないと、つい焦ってしまいますが、これは繰り出し部分の仕組みや扱い方に原因がある場合が多いです。
本記事では、リップクリームの空回りが起こる理由や、繰り出しが壊れたときの対処法、さらに中身がうまく出てこないときの直し方まで、わかりやすく解説していきます。
正しい知識を知っておくことで、リップクリームを最後まで快適に使い切ることができるようになります。
・繰り出し機構が壊れた際の対処法
・中身が出ないときに試す応急処置
・リップクリームを無駄なく使い切る方法
リップクリームが空回りするのはなぜ?
リップを回しても出てこない・空回りする原因
リップクリームを回しても中身が出てこない場合、多くは「空回り」が原因です。
まず、リップクリームの繰り出し部分は、内部でスクリュー状の構造になっており、ダイヤルを回すことでリップ本体を押し出す仕組みです。
しかし、この構造に不具合があると空回りが発生します。
主な原因としては、以下のようなものがあります。
ひとつは、無理な力を加えて繰り出そうとしたことで、内部のねじ山が破損しているケースです。
これにより、回しても中の芯を押し上げる力が伝わらなくなります。
もうひとつは、最後まで使ったことにより、すでに中身が残っていない状態で回している場合です。
このときは空回りではなく、単純に「使い切った」ことが原因です。
また、寒い場所で保管していたためにリップクリームが固まり、芯が出てこないこともあります。
この場合は空回りではなく、内部の滑りが悪くなっている状態です。
加えて、リップの本体が歪んでいる、または落下などの衝撃で内部の構造がずれてしまった場合も、正常に回らなくなってしまいます。
このように、空回りの原因は構造の破損から、外的な環境までさまざまです。
状態を見極めて、どの原因に当てはまるかを確認することが大切です。
リップクリームが出なくなったら試すこと
リップクリームが出なくなった場合は、焦らずいくつかの方法を試してみましょう。
まず最初にすべきは、リップの底部を確認して、しっかりとダイヤル部分が動いているかを見ることです。
滑りが悪いときには、軽く温めることで内部の構造がスムーズになる場合があります。
例えば、手のひらで数分間包み込むと、芯が柔らかくなって繰り出しやすくなることがあります。
それでも出てこない場合は、芯が本体内で斜めに噛んでしまっていることも考えられます。
このときは、リップを逆さにして軽く振ったり、とがったもので中心部を優しく押すなどの方法で、芯を元の位置に戻せることがあります。
ただし、力を入れすぎると壊れる可能性があるため、慎重に行ってください。
もしスティックタイプで芯が完全に使い切られている場合は、それ以上は出てきません。
この場合、リップの容器を分解して残りを取り出し、綿棒などで塗ることで、最後まで無駄なく使い切ることも可能です。
いずれにしても、無理にダイヤルを回し続けると内部が破損する恐れがあるため、出てこなくなった時点で無理せず原因を見極めることが重要です。
リップの繰り出しが壊れた時はどうする?
リップクリームの繰り出し部分が壊れた場合は、無理に使い続けるのではなく、状態を見て適切に対処することが大切です。
まず、ダイヤルを回しても芯が出てこない場合には、内部の歯車やスクリューが空回りしている可能性があります。
この状態で無理に回し続けると、構造がさらに破損してしまいます。
動作がおかしいと感じた時点で、一度使用を止めてください。
次に試せるのは、リップの容器を軽く振ってみることです。
芯が中で引っかかっているだけの場合、振動で元の位置に戻ることがあります。
それでも改善しない場合、清潔なピンセットや綿棒などで中の芯を直接取り出し、指やリップブラシで塗って使いましょう。
また、繰り出し式のリップは部品の構造が非常に細かく作られているため、自力での修理は難しいのが現実です。
構造が壊れていると感じた場合は、安全に使い切る方法を考える方が現実的です。
ジャーなどの小さい容器に移し替えて、最後まで使い切るのも良い方法のひとつです。
リップが戻らない場合の直し方
リップクリームを繰り出したあと、芯が戻らなくなってしまうことがあります。
この場合は、まず落ち着いて原因を確認しましょう。
最も多い原因は、芯を出しすぎてしまったことによるものです。
芯を長く繰り出すと、戻すための内部機構が空転しやすくなり、元に戻せなくなることがあります。
このときは、芯を指で優しく押し込みながらダイヤルを逆回転させてみてください。
無理に力を入れるとリップが折れてしまうので、ゆっくり慎重に行いましょう。
また、リップクリームが柔らかくなっていると芯が崩れやすく、逆に硬すぎると滑りが悪くなるため、室温で数分放置して様子を見てから試すとよいです。
それでも戻らない場合は、芯の根本でねじれてしまっていることもあります。
この場合は、それ以上無理に戻そうとせず、芯を折らないように使い切る方法を選びましょう。
繰り返し同じ症状が起こる場合は、その製品の構造が手元の使い方に合っていない可能性もあります。
今後は、出しすぎに注意しながら、少しずつ繰り出すよう心がけましょう。
リップクリームが外れるのを防ぐには
リップクリームのキャップや中身が外れてしまうのを防ぐためには、日頃の扱い方に注意を払うことが必要です。
まず、キャップの緩みを防ぐためには、使用後にしっかりと閉める習慣をつけることが基本です。
軽く押しただけで外れるような状態のまま持ち運ぶと、ポーチの中でキャップが外れ、中身が汚れてしまう原因になります。
次に注意したいのが「高温の場所に置かないこと」です。
夏場の車内や直射日光が当たる窓際などは、リップクリームが溶けて変形しやすくなります。
これにより、容器との密着度が低下し、芯が浮いてしまう可能性があるのです。
また、リップを強く出しすぎたままキャップを無理に閉めると、中身が押し戻されて芯が外れてしまうことがあります。
芯は必要な分だけ繰り出し、使用後はきちんと戻すようにしましょう。
さらに、容器の破損を防ぐために、落としたり強く押し当てたりしないように気をつけることも大切です。
持ち運びの際は、小物用のクッションポーチなどに入れておくと、衝撃をやわらげて外れを防止できます。
リップを最後まで使い切る方法
リップクリームは芯が短くなると塗りにくくなり、最後まで使い切れずに捨ててしまう人も多いかもしれません。
ですが、少しの工夫で無駄なく使い切ることができます。
まずおすすめなのが、リップスティックの底に残った部分を綿棒やリップブラシですくい取って使う方法です。
目に見えないだけで、底にはまだ数回分のリップが残っていることがあります。
道具を使えば、手を汚さずきれいに取り出すことができます。
次に、ジャーや小さな容器に詰め替えるという方法もあります。
リップの残りをスプーンやヘラでかき出し、衛生的な容器に移せば、指で取って塗るタイプの保湿バームとして再利用できます。
特にワセリン系や柔らかい質感のリップクリームであれば、この方法は簡単で実用的です。
また、リップが硬めで取り出しにくい場合は、容器ごと一時的に温めて柔らかくすることで取り出しやすくなります。
ドライヤーの温風を少し当てたり、手のひらで包んで数分温めると、扱いやすい柔らかさになります。
無理なく、そして清潔に使い切るには、こうした工夫を取り入れるのがポイントです。
使い終わったら容器は再利用できる?
リップクリームの容器は使い終わった後も、工夫次第で再利用することが可能です。
まず、スティックタイプのリップ容器は、しっかりと洗浄・乾燥させれば、DIY用の小さな収納アイテムとして活用できます。
例えば、ピンやビーズなどの細かい手芸用品を入れて持ち運ぶのに便利です。
また、旅行時には少量のクリームやバームを詰め替えるミニ容器としても使えます。
ジャータイプであれば、リップバームの手作りにも適しています。
市販のワセリンやホホバオイルなどを混ぜて、オリジナルの保湿クリームを作るのもおすすめです。
ただし、再利用する際には必ず容器を中性洗剤でよく洗い、完全に乾かしてから使いましょう。
衛生面をおろそかにすると、雑菌が繁殖し、肌トラブルの原因になるおそれがあります。
また、再利用が難しいほど破損している場合や、素材ににおいが残っている場合は無理に使わず、適切に廃棄してください。
リップクリームが空回りするのはどうして?
ダイヤルロック式リップの戻し方
ダイヤルロック式のリップクリームは、繰り出した後に戻らなくなるケースがありますが、構造を理解すれば対処できます。
このタイプは、多くが「一方向にだけ回転する仕組み」になっており、通常のリップとは異なり戻すには特別な操作が必要です。
まず、リップクリームの台座部分(リップが乗っている軸)を、指で軽く押し込んでみてください。
その状態で反対方向にダイヤルを回すと、ゆっくり戻ることがあります。
ただし、強く押しすぎると内部のパーツが破損する可能性があるため、優しく丁寧に扱いましょう。
うまく戻らない場合は、そもそも戻す設計になっていない製品も存在するため、製品の説明書や公式サイトの情報を確認することをおすすめします。
また、無理に逆回しを繰り返すとギア部分が空回りしたり壊れたりすることもあります。
繰り返しますが、力任せの操作は避けてください。
リップが戻らずキャップが閉まらない状態のままだと、中身が乾燥して使えなくなるリスクもあります。
そのような場合は、リップを一度取り出して別の容器に移す方法を検討するのも一つの手です。
リップクリームがすぐなくなる・紛失への対策
リップクリームをどこかに置き忘れてしまい、気づけば手元にないという経験をしたことがある方は多いのではないでしょうか。
このような紛失を防ぐには、普段の持ち運び方や収納方法を見直すことが効果的です。
まず、バッグの中で行方不明になりやすい場合には、定位置を決めておくことが大切です。
内ポケットや小物用の仕切りを活用することで、取り出す際にも迷いません。
また、リップクリーム専用のホルダーやケースに入れて、鍵やバッグに取り付けるという方法もおすすめです。
こうすることで、目に付きやすくなり、使いたいときにすぐ取り出せます。
さらに、自宅用と外出用でリップクリームを分けておくのも一つの方法です。
外出先で使ったものを持ち帰るのを忘れてしまうのを防げるほか、どこに置いたか探す手間も減ります。
紛失を繰り返してしまう方は、複数本を用意してそれぞれに定位置を設けておくと、なくすリスクが大きく軽減されます。
リップクリームをつけても乾燥してしまうのはなぜ?
リップクリームを塗っているのに唇が乾燥してしまう場合、いくつかの原因が考えられます。
その一つが、リップクリームの成分が唇の状態に合っていないことです。
例えば、香料やアルコールが含まれた製品は刺激が強く、敏感な唇に合わない可能性があります。
さらに、塗りすぎも逆効果になることがあります。
常に保湿されている状態が続くと、唇本来のバリア機能が低下してしまうことがあるためです。
唇が「保護されている」と判断し、自ら潤いを保とうとしなくなってしまいます。
また、唇に汚れや歯磨き粉の成分が残ったままリップクリームを塗ると、保湿効果が十分に発揮されません。
使用前には必ずティッシュなどで唇をきれいにしてから塗るようにしましょう。
さらに、舐める・触るといった習慣も乾燥の大きな原因です。
唾液が蒸発することで唇の水分を奪ってしまい、乾燥が進行してしまいます。
リップクリームは一日何回くらい塗ったらいいですか?
リップクリームは、1日に3〜5回の使用が目安とされています。
これは唇の乾燥を防ぎながらも、塗りすぎによるデメリットを避けるための適度な回数です。
頻繁に塗り直すことで逆に唇が刺激を受け、角質層が弱まってしまう可能性があります。
とくに塗るたびに強く擦り込むような使い方は、摩擦によって唇を傷つけてしまうおそれがあります。
おすすめのタイミングとしては、洗顔後や歯磨き後、外出前、乾燥を感じたとき、そして就寝前です。
これらのタイミングは、唇の水分が蒸発しやすくなる瞬間でもあるため、保湿ケアの効果が高まります。
また、使用するリップクリームの種類によっても適した回数は変わることがあります。
医薬品タイプのリップは使用頻度が多すぎると逆効果になる場合もあるため、商品の使用説明をよく確認しましょう。
むやみに回数を増やすのではなく、唇の状態に合わせて必要なときにやさしく塗ることが大切です。
塗る際は少量を丁寧に広げるようにし、塗り方にも注意しましょう。
リップクリームは夜塗ったらだめ?
夜にリップクリームを塗ることは、むしろ唇のケアとして非常に効果的です。
とくに保湿力の高い夜用リップを使えば、就寝中の乾燥から唇をしっかり守ることができます。
睡眠中は唇が外気にさらされず、摩擦の影響も少ないため、保湿成分がじっくりと浸透しやすい時間帯です。
このタイミングでのリップケアは、翌朝のふっくらとした唇をつくる鍵となります。
ただし、日中用のUVカットリップや色付きリップを夜に使うのはおすすめできません。
これらは長時間の保湿を前提に作られていないため、寝ている間にかえって唇に刺激を与えてしまうことがあります。
夜用には、ワセリンやヒアルロン酸などの保湿成分が豊富に含まれたタイプを選びましょう。
また、唇が清潔な状態であることも重要です。
寝る前には、食べ物の残りや歯磨き粉の成分が唇に残っていないように、軽く拭き取ってからリップを塗るようにしてください。
リップをなめても大丈夫?
基本的に、少量であればリップクリームをうっかりなめてしまっても大きな問題はありません。
市販されているリップクリームの多くは、口に入っても害が出にくい成分で作られています。
ただし、だからといってなめることを前提に使用するのはおすすめできません。
リップクリームには、保湿成分やワックス、香料、場合によっては薬効成分などが含まれており、常に口の中に入るような使い方をすると体に負担がかかる可能性もあります。
特に医薬品タイプや色付きのリップには、なめることで胃に刺激を与える恐れのある成分が含まれていることがあります。
また、なめる癖があると唇の乾燥を悪化させることにもつながります。
唾液が蒸発する際に唇の水分まで一緒に奪ってしまうため、ケアのつもりが逆効果になることもあります。
リップを塗ったあとは、なるべく舌で触れないよう意識しましょう。
小さなお子様が使う場合や、口に入る可能性が高い場面では、食品成分ベースのリップクリームを選ぶとより安心です。
リップクリームの正しい塗り方は?
正しい塗り方を意識することで、リップクリームの効果を最大限に活かすことができます。
まず、唇を清潔な状態にしておくことが大切です。
歯磨き後や食事のあとには、ティッシュなどで優しく汚れを拭き取りましょう。
次に、リップクリームは体温で少し温めてから塗ると、滑らかに広がりやすくなります。
スティックタイプなら、手で握って数秒温めるだけでも効果的です。
塗るときは、唇の縦ジワに沿って優しくなじませます。
横方向ではなく縦方向、または円を描くように小さな動きで塗ると、シワの奥までしっかり保湿できます。
摩擦を避けるために、力を入れすぎず軽いタッチで塗るのがポイントです。
リップクリームを塗ったあと、唇同士を擦り合わせるのは避けましょう。
これも摩擦による刺激となり、逆に荒れを引き起こす原因になります。
塗る回数は1日に3〜5回程度が適切で、朝・外出前・乾燥を感じたとき・就寝前など、タイミングを見て使用するのが望ましいです。
リップクリームが空回りするのはなぜ?総括
この記事のポイントをまとめます。
- リップクリームが空回りする主な原因は内部のねじ山の破損
- 中身を使い切っただけでも空回りのように感じることがある
- 寒さでリップが固まると繰り出しにくくなることがある
- 容器の歪みや衝撃で内部構造がずれると回らなくなる
- 出てこないときはまずダイヤルが動いているかを確認する
- 手で温めて芯を柔らかくすると出やすくなることがある
- 芯が噛んでいる場合は逆さにして軽く振ると改善することがある
- 強い力で回し続けるとさらに壊れる恐れがある
- 繰り出し機構が壊れた場合はピンセットなどで中身を取り出す
- 繰り出し不能になったら小さな容器に移して使う方法もある
- 芯が戻らないときは少しずつ押しながらダイヤルを戻す
- 芯の出しすぎや硬さが原因で戻らなくなることがある
- ダイヤルロック式リップは台座を押しながら逆回転すると戻せることがある
- 再利用目的なら容器は中性洗剤で洗い完全に乾かす必要がある
- キャップの緩みや高温による変形は外れやすさの原因になる